過失相殺
【解決事例】79歳女性の死亡事故で、加害者の過失、逸失利益及び過失相殺割合が問題となった事例
○事故の状況など 被害者が国道を中央分離帯を越えて横断中、乗用車と衝突し、死亡。 自賠責保険から約2,000万円の支払いを得た後、提訴。 ○裁判所の判断 被害者にも過失を認め、過失割合を被害者3割と認定。 既払い金を除き、320万円余りの支払いを命じた。 ○コメント 本件では、自動車損害賠償保障法の改正に伴う論点が含まれていたため、 最高裁ま 続きを読む >>
【バイク事故判例⑰】山間道路を2人乗りで走行中、剥離したコンクリート片を跳ね上げ、バイクが損傷。転倒を回避した際に、左手TFCC損傷の傷害を負ったとして、道路を管理する県を被告として訴訟提起したが、県の責任は認められたものの、TFCC損傷との因果関係は否定されたケース
(令和 3年9月1日大阪地裁判決/出典:自保ジャーナル 2110号145頁) 関係車両 バイク(普通自動二輪車250cc) 事故の状況 事故現場は、アスファルトコンクリート舗装された山間部の国道。左ヘアピンカーブの登り坂を2人乗りで走行中、道路の中央から右の部分の舗装の一部(縦約0.3㍍、横約0.2㍍、高さ約0.1㍍)が剥離した状態になっていた為、当該コンクリート片の上 続きを読む >>
【高齢者の交通事故判例⑩】優先道路を歩行横断中の81歳女性が乗用車に衝突され、骨盤を骨折し右股関節屈曲障害等の症状が残ったため後遺障害等級7級を主張し提訴したケースで、自賠責保険の後遺障害認定(12級)を前提に、付添費、自宅改修費等を含め、850万円余りの賠償金支払いが認容された事例
(令和2年7月1日名古屋地裁判決/出典:交民 53巻4号851頁等) 事故状況 現場は、中央線が引かれた優先道路(東西道路)と一時停止規制がある道路(南北道路)が交差する信号機のない交差点で、横断歩道はない。 被害者は、南北道路の北側から優先道路(東西道路)に出て、自転車を押して横断歩行していたところ、南北道路の南側から交差点に右折進入した普通乗用 続きを読む >>