高齢者

【高齢者の交通事故判例⑧】路肩に停止した乗用車が後続車に追突された事故で、乗用車の助手席に同乗中の75歳男性が、追突により脊髄損傷等の受傷をしたとして、3200万円の損害賠償を請求するも、事故による受傷を認めることができないとの理由で請求が棄却された事例

(令和4年5月26日大阪地裁判決/出典:ウエストロー・ジャパン他)   事故状況 原告男性が同乗する乗用車(普通乗用自動車)が駐車場出入り口手前の車道左端付近で停止したところ、後続の普通貨物自動車が、その4.4m程手前で乗用車に気づき、右にハンドルを切って避けようとしたが避けきれず、貨物車の左前角近くの側面と乗用車の右後部角付近とが接触した。   貨物車の 続きを読む >>

【高齢者の交通事故判例⑨】73歳女性が自転車走行中の事故により腰部痛等の後遺障害14級の症状を残した事案で、一審裁判所の認定(被害者過失3割、症状固定は事故後6.5ヶ月後、休業損害・逸失利益は年齢別女性労働者平均の7割を基礎に算定)を不服として控訴したが、控訴審でも一審の判断が維持された事例

(令和4年9月8日大阪高裁判決。一審は令和4年1月11日大阪地裁判決/出典:自保ジャーナル2140号93頁)   事故状況 現場は、横断歩道及び自転車横断帯のある交差点付近。加害車は右折乗用車。乗用車は、右折の方向指示器を出して交差点内で停止し、対向車の通過待ちをし、横断歩道等の横断を自転車や歩行者が終えるのを待って右折を開始したが、横断歩道等を約2メートル超えた地点で、自転車 続きを読む >>

【高齢者の交通事故判例⑪】術後リハビリのため低速度で交差点を横断中の65歳男性が右折車に衝突され右大腿骨転子部骨折等の傷害を負い、右股関節の可動域制限等が残ったとして提訴したところ、被害者には事故発生の過失はないとされたが、既往症等を理由に後遺障害が否定された事例

(令和4年9月30日名古屋地裁判決/出典:ウエストロー・ジャパン)   事故状況 事故現場は、横断歩道なく、交差道路に優先関係のないT字路交差点。 被害者(65歳)は私病の手術後のリハビリのため1歩に1秒を要する低速度で突き当り路を横断中であったが、その際、交差点を右折してきた四輪車に衝突された。   けが(傷害) 右大腿骨転子部骨折、右肋骨骨折、腰部 続きを読む >>

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