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    【解決事例】競技用自転車で走行中の衝突事故。後遺障害14級が認定され、示談で解決した事例

    被害者

    50代男性(会社員)

     

    事故態様

    自転車競技会(ロードレース)に参加するため、競技用自転車で練習走行中、後方からやってきた四輪自動車に衝突され、自転車ごと転倒。全身打撲の他、頸椎・腰椎捻挫の傷害を負った。

     

    後遺障害

    14級9号

    経過

    全身打撲による痛みのため、整形外科に通院しながら接骨院でも治療を受けていた
    が、加害者の保険会社から治療終了の打診があったことから、弁護士相談。

    その後も通院治療を続け、事故後7ヶ月を経過する頃に症状固定。
    痛みが残ったため、自賠責保険に対して、被害者請求の方法により後遺障害等級の認定申請を行った。

    結果、自賠責保険後遺障害14級が認定された。

    その後、保険会社との交渉により、既払い治療費を除き、約350万円の賠償金支払いを受けることで示談が成立した。

     

    本件の特徴

    競技用自転車の事故だったため、物損の金額も高額であったが、怪我に関しても、診断名以上に自覚症状が重かった。

     

    競技用の自転車では、通常ヘルメットを被っているため、頭部への衝撃が吸収され、頭部の外傷名が診断名として付くことは殆どなく、本件でも、救急搬送先の病院で頭部CTが撮影される等したが異常はなかった。

     

    ただ、足を固定しているため転倒時の全身への衝撃は強く、本件でも、疼痛が最後まで残った。医学的他覚所見が乏しかったため、認定を受けられるか心配であったが、無事、後遺障害が認定され、納得の行く示談に繋がった。

    被害者

    30代男性(会社員)

     

    事故態様

    高速道路を走行中、渋滞となり停止しかけたところ、後続車に追突された。車両3台が関係する玉突き事故で、被害者は先頭車両の運転者。新車だったが追突により後部が大破した。

     

    傷病名

    頸椎捻挫、腰椎捻挫

     

    事故後の経過

    物損示談が先行し、物損の交渉中に弁護士相談。物損については、被害者自身が交渉を継続し、修理代、レンタカー代及び格落ち損害(評価損)として合計約150万円で物損示談が成立した。過失相殺はなし。

     

    一方、人身被害については、鞭打ち症の症状が続いたため、整形外科への通院治療を継続し、事故後約7ヶ月後に、後遺症を残す事無く治療終了となった。

     

    人身損害の示談金は、既払い金の他75万円余り(内訳は、通院交通費(駐車場代を含む)、慰謝料等)。

     

    本件の特徴

    高速道路上での追突事故だったため、車両後部の損傷は酷く、新車であったことによる格落ち損の他、修理代やレンタカー(代車)代も、比較的高額となりました。

     

    しかし、本件で特筆すべきは、弁護士相談を受けながら、被害者自身が格落ち損害の立証資料を収集する等、積極的に行動したことです。同乗していた家族も同時に被害に遭った為、被害感情が強かった反面、冷静に、相手保険会社と交渉を重ねた努力が奏功し、早期に妥当な金額で物損示談が成立しました。

     

    一方、お怪我の方は、仕事が忙しく会社を休めなかったこともあり、中々改善しませんでしたが、それでも、勤務先の近くにリハビリ治療が受けられるクリニックを見つけ、通院する等、工夫をしながら辛抱強く治療を継続した甲斐あって、後遺症を残す事なく治療終了となり、人身被害についても早期に示談が成立しました。

    被害者は、左肺挫傷、左肋骨骨折および腰椎打撲等の傷害を負い、肺機能障害、左肋骨骨折後の変形傷害、腰痛などを理由に、併合8級の認定を受けましたが、さらに、バレリュー症候群などを発症したとして、併合7級の主張をしました。しかし、バレリュー症候群と事故との因果関係は否定されました。

     

    事故状況

    交差点に進入してきた救急車の進入路を確保すべく停止した被害車両に、加害者車両が追突。被害者は一般事務の女性。


    ※バレリュー症候群とは

    バレリュー症候群とは、交通事故時に首に衝撃を受けることで生じるといわれる痛み、肩こり、耳鳴り、頭痛、めまい、易疲労感などの多彩な症状をいう。発生原因に関しては定説がなく、心因性の影響も考えられるとの見方もあります。

     

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