【解決事例】自転車とタクシーの夜間交差点における衝突事故。物損示談後、足関節捻挫等の怪我の損害についても約5ヶ月後に示談で解決した事例

被害者

20代男性(個人事業主)

事故態様

夜間、自転車で信号のない交差点を直進中、交差点を右折しようとしたタクシーに衝突し、転倒。足関節捻挫等の傷害を負った。

傷病名

左足関節捻挫、腰部挫傷。

事故後の経過

被害者はまず、自転車の損害(損害)をタクシー会社に請求したが、反応鈍く、難航。3度目の相談で弁護士依頼となった。

 

物損交渉においては、被害者にも前照灯無灯火の過失があったため、過失割合が争点となったが、自転車15、タクシー85の割合で合意し、早期に物損示談が成立。

 

その後、治療を受けながら、仕事ができなくなったことによる損害(休業損害)を相手保険会社に請求し、個人事業主であったため難航したものの、人身損害についても、事故から5ヶ月弱経過後に、既払い金の他50万円余りの支払を受けることで示談成立となった。

 

本件の特徴

被害者の方は当初、自らタクシー会社と物損の交渉をしましたが、思うような対応をして貰えず、相当なストレスを抱えていました。

 

弁護士依頼後は、物損について先行示談しましたが、個人事業主のため休業損害の支払を得るためには事故前年の確定申告書等が必要で、人身損害の交渉は難航しました。

 

最後まで休業損害の立証がネックとなり、定額支払のみでしたが、軽症ゆえに裁判を起こしても賠償金が伸びる見込みはなく、示談による解決は賢明だったと思います。

事故状況

被害者は60代の男性。自転車走行中に自動車と接触し転倒。その後、脊髄症を生じ、手術を行ったが体幹機能障害の後遺症が残存。

 

コメント

被害者には、頸椎に脊柱管狭窄・後縦靱帯骨化症の既往症及び変形性膝関節症の既往があったため、裁判では、被害者の症状は既往症によるものではないか、事故と因果関係を有するのはどの範囲かが争点となりました。

 

※外傷性頚髄損傷とは

主として脊柱に強い外力 が加えられることにより脊椎を損壊し、脊髄に損傷をうけること。


※体幹機能障害とは

脊髄損傷や頚椎損傷の後遺症などによる体幹(頸部、胸部、 腹部及び腰部)の機能障害により、体位・姿勢の保持が困難になること。

 

被害者

30代男性

 

事故状況

仕事帰りにバイク走行中、前車が落とした荷物に乗り上げ転倒。
傷病名は頚椎捻挫。

 

後遺障害

後遺障害14級

 

裁判結果

保険会社の提示額93万円 → 480万円で裁判上の和解成立

 

経過

事故後、近くのクリニックに毎日のように牽引等の治療のために通院したが、頸部~肩の痛みが軽減せず、復職できないまま自主退職を余儀なくされた。

後遺障害14級の認定を受け、保険会社から示談金の提示があった。

 

交渉経過

被害者は、保険会社の提示が余りにも低額だとして、弁護士依頼。

交渉決裂後、提訴。被害者の尋問終了後に和解勧告。

480万円で裁判上の和解が成立

 

コメント

提訴した結果、保険会社の提示額の実に5倍以上の支払いを得られた。
本件では、事故と退職の因果関係、過失相殺等、法的な争点が多かったため、早期に示談交渉を打ち切り提訴した。ただ、相手弁護士が執拗な立証を求める等したため、裁判が長期化し、和解成立までに一年かかった。

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