【解決事例】バイクと自動車との衝突事故。 被害者はバイクの転倒により右腕神経叢損傷の傷害を負い、5年後に症状固定し、 後遺障害の認定を受けたが、その後、弁護士依頼により、 後遺障害等級が変更され、 変更後の7級の後遺障害を前提に事故から6年後に示談が成立した事例
被害者
20代男性(事故時26歳、症状固定時31歳)
後遺障害等級
後遺障害7級
経過
事故により右腕神経叢損傷、頭部外傷の傷害を負い、入通院を繰り返し、複数回の手術を受け、右上腕神経叢上位型麻痺の後遺障害が残り、事故から5年後に後遺障害等級併合9級の認定を受けた。その後、加害者の保険会社から示談金の提示を受け、その時点で弁護士相談。
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被害者との面談時には、①後遺障害の程度(9級では軽すぎないか)、②示談金額の相当性(保険会社が提示してきた示談金は妥当か)につき検討し、結果、まず、後遺障害等級について異議申立をすることになった。
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異議申立は、被害者の希望により被害者請求の方法で行った(9級の認定は加害者の保険会社を通じて行ったため、今回は被害者自身が自賠責保険に対して申請する被害者請求の方法を採った)。
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異議申立の結果、後遺障害等級が2つ繰り上がり、併合7級となった(その時点で自賠責保険から7級の保険金1051万円が入金された)。
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その後、加害者の保険会社との間で示談交渉を開始し、当初の保険会社の提示額より2000万円多い金額で示談が成立した。
本件の特長
症状固定まで5年を要し、その後初めて弁護士相談をし、更にそれから1年経過後に示談が成立したという意味で、長期経過事案であった。被害者の当初の相談内容は、保険会社から提示された示談金額が妥当かどうか教えて欲しい。というものであったが、障害内容を吟味したところ後遺障害の認定に問題があることが分かり、手術の執刀医に相談する等し、異議申立を行った結果、幸いにも等級が変更され、その結果、示談金額も大幅にアップした。
このような経過を辿ったため、裁判によらずとも被害者にとって納得できる賠償金が支払われることになり、裁判によることなく早期に示談による円満解決が図れたという意味で、被害者にとっても保険会社にとっても良い結果となったと考える。
結果
当初の保険会社の提示額より2000万円多い金額で示談が成立した。
ここでは、交通事故被害によって、高次脳機能障害を負った方の解決事例をご紹介させていただきます。
高次脳機能障害の解決事例一覧
No | 事件の内容 |
1 | 高次脳機能障害の後遺障害が残った被害者について、自賠責保険では5級2号の認定であったが、裁判で3級が認められた事例 |
被害者
20代男性(会社員)
事故態様
幹線道路をバイク走行中、赤信号となったので停止していたところ、後続の普通乗用車に追突され、前方路上に身体が飛ばされ、肩~胸~膝等を打撲した。
治療の経過
加害者が呼んだ救急車で病院に搬送され、検査後帰宅。その後、近医の整形外科医院で対症療法を受けた。
傷病名
胸椎挫傷、(両)膝関節挫傷、頸椎捻挫等。
交渉経過
事故後は痛みの為に仕事を休んだ。そこで、休業損害の支払を求めたり、復職後は腰痛のため通勤タクシー代の支払を求めたが、相手保険会社の対応が遅かったため、事故から1月後に弁護士依頼。弁護士依頼後も交渉が難航し、最後は加害者にも弁護士がついたが、事故から約3ヶ月後に、既払い金の他40万円余りの支払を受けることで示談が成立した。
本件の特徴
バイクの交通事故で良くあるのは、直進中のバイクと右折車との衝突事故等、走行中の事故ですが、本件は、停止中に追突されるという珍しいケースでした。珍しい事故だった上、加害者側では、本当に病院治療が必要な程の怪我をしたのか疑問だったようで、相手保険会社による調査が行われた上、最後は加害者にも弁護士がつきました。
一方、被害者の方は、元々腰が弱かったため事故後も特に腰痛が酷く、若年の割には痛みが長く続きました。もっとも後遺症を残すことはなく、相手保険会社の負担によって希望する検査を受ける等し、最終的には、裁判基準に準拠した賠償金(慰謝料、通院分・通勤分を含む交通費および仕事を休んだことによる休業損害の合計金)の支払を受けることで納得され、早期に示談成立となりました。
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