【弁護士コラム】自分のこと(恩師の一言)

私は、東京で一番のマンモス女子校として知られていた共立女子という中高一貫校で中高時代を過ごしました。

 

授業の始めの挨拶は「ごきげんよう」、お辞儀は90度、礼法の授業もある伝統校でしたが、とにかく元気でお喋りな子女が多く、いつも賑やかで、共立スズメと呼ばれていました。

 

その中で私は、クラスメートの明るさ、活発さに圧倒されてしまい、おとなしく、内向的だったと思います。

 

毎日、重たい学生鞄を提げて、満員電車に乗って都心へ通学していたので、それだけで大変でした。

 

部活はテニス部でしたが、熱中するわけでもなく、定期テストは一夜漬けで乗り切り、将来の希望も特になく、ボンヤリ過ごしていました。

 

自分がどう見られているのか知ったのは進路相談の時です。
担任の先生から「小林さんは法学部が向いていると思うわ」と言われて驚きました。

 

自分からは「文学部で良いと思っています」と言いましたが、「小林さんは意見をハッキリ言うから法学部の方が向いている」と言われました。

 

その後、紆余曲折を経て、法律家の道に進むことになったので、このときの恩師の一言が私の可能性を開いてくれたと感謝しています。

 

大学に入ると、帰国子女によく間違えられました。
私がイメージする帰国子女は、個性が強く、自分の考えをハッキリ言う人達です。

 

どうも私は、人から見ると、典型的な日本人気質ではないのかもしれません。

 

(写真は2025.4.17オフィスタワー入口)

【2025年4月18日最終更新】
執筆者:渋谷シエル法律事務所 弁護士小林ゆか

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